不惑にして惑う男の日記

四十にして惑う男が書く様々なネタ

「結婚できない男」にハマった不惑の俺

結婚できない男」は阿部寛の代表作

今や日本を代表する俳優・阿部寛の代表作と言えば、何を思い浮かべるだろうか?
「新参者」、「ドラゴン桜」、「テルマエ・ロマエ」など数限りない。
おっと、「あの作品が漏れてるぞ」という異議申し立てはご容赦願いたい。
その中でも、これから語る「結婚できない男」を代表作に挙げる声は多い。
俺もその一人だ。どハマりしてしまった。
この作品は、今も根強い人気を誇るコメディータッチの名作だ。
嫌味で偏屈だけど、不器用で憎めない主人公を演じさせれば阿部ちゃんの右に出る者はいない。
それくらい見事に等身大なのだ。
今も根強いファンが多いこの名作、ちょいと語ってみたいと思う。

あらすじ

建築家・桑野信介は、仕事の評価は高く、ルックスも悪くない。しかし、皮肉屋で偏屈な性格から、女性や結婚に対して嫌悪感を示し、40歳になるまで独身の「結婚できない男」であった。高級マンションに1人暮らし、1人きりで食事をして買い物をするという、気ままな独身生活を楽しんではいるが、どこか空しさも感じ始めていた。
結婚できない男 - Wikipedia

ステーキを手際よく調理し、機嫌よくほおばる信介の生活から物語は始まる。
彼もまた間もなく不惑の仲間入りである。
よく見ると食事のメニューはほとんど肉オンリーだ。
独身男というのは、揃いも揃って肉中心なのか・・・。

ある日、激しい腹痛を起こした桑野は、隣に住むOL・みちるに助けられ、義弟の中川良雄が副院長を務める病院に搬送される。
結婚できない男 - Wikipedia

だんだん分かってくることだが、信介は肉ばかり食ってるのだ(そうめんをすする場合もある)。
これじゃ体も悪くなるわ。
あと、信介が大音響でクラシック音楽鳴らして、独り指揮に耽る場面はツボ。
完全に隣人への嫌がらせだ。
瞑想にふけるような指揮ぶりは、カラヤンを真似てるとしか思えん。
それにしても、このマンションの防音は大丈夫なのか?

桑野は大腸の検査を嫌い、腹痛が治まると女医の早坂夏美が止めるのも聞かず帰宅してしまう。その数日後、40歳の誕生日に痛みが再発し、またも病院に搬送された桑野は、夏美に服を剥ぎ取られ検査を受ける。ベッドの上で悶える桑野に、夏美は「誕生日おめでとうございます」と声をかける。
結婚できない男 - Wikipedia

ここで、ヒロイン夏美先生登場。
彼女は信介と違って人当たりはよく、患者からも信頼されている
病院から帰宅しようとする信介と夏美先生のやり取りは絶妙の一言。
(夏美)「私はあなたのポリープにまだ用があるんです」
(信介)「僕のポリープは用がないって言ってます」
まあ、こんな丁々発止のやり取りを続けつつ、二人は互いに気になる存在になっていくワケだ。
毎回二人が繰り広げるやり取り(およびカメラワーク)は必見。

結婚できない男」信介の性格とは?

しかし、この信介がなぜ今まで結婚できないでいたのか?
劇中では、「偏屈で毒舌な性格」が災いしたためとしている。
その一例を挙げよう。
第1話、招待されたパーティーの席上でのことだ。
「桑野さんはどうして建築家になられたんですか?」と出席した女性から問われ、
「高校の時にブレードランナーを見ましてね!映画のどアタマにピラミッドみたいな壮大な建物が出てくるでしょ。タイレル社のビル!」と映画「ブレードランナー」について熱弁をふるう信介。
あっけにとられた女性は「そのうち見ます」。
これに対して「そのうちなんて見た奴はほとんど居ませんよ」と信介。
あぁ、これは思うのはいいが口に出してはアウトだ!
しかも、「ブレードランナー」のうんちくを語りだすなど場の空気を読まないし。
会話のキャッチボールが成立せんわ!
こりゃ、女性が辟易するのも当たり前か。
それでも、何となく愛すべき人物のような雰囲気がにじみ出ているのは、ひとえに阿部寛の演技力の賜物だろう。

「結婚できない女」夏美先生

それでは夏美先生はどうなんでしょうか?
人間のタイプは違えど、「結婚に踏み出さない」という点では何となく信介と似通っている。
彼女は、あらすじで説明した通り、信介の友人(かつ妹の夫)が副院長を務める病院の女医。
円満な人柄でさばけたタイプ、仕事熱心なんだけど、私生活はというと・・・。
独身をこじらせてパチンコに励み、ラーメン屋でラーメンすすったり、漫画喫茶で漫画を読むという生活。
毎日洗濯物をため込んだ挙句に「ああ、私も嫁が欲しい~!」と嘆き、「洗濯物そんなに溜まってんですか」と信介に突っ込まれる。
それでいいのか、夏美先生!
このドラマで信介と互角に渡り合える存在感を醸しだしているのは、演じる夏川結衣の力量に尽きる。

結婚できない男」名言(失言)集

そもそも俺がこのドラマにハマったのは、つい最近のことだ。
このドラマが面白いのは、信介が劇中で残した名言(失言レベルのものあり)の数々だ。
同じ独身男として、シンパシーを感じてしまった。
まさに「同志を見つけた」という思いである。
たとえ失言でも、どこかの国の大統領の暴言なんぞよりもはるかに心に響くものばかりなので紹介しておく。

  • 「妻と子供と家のローンは人生の三大不良債権だ」
  • 「人が金持ちかどうかはな、収入の額じゃない。自分で自由に使える額、つまり可処分所得がいくらあるかで決まるんだ。独身なら稼いだ金は全部自分のモンだ。しかしな、結婚すれば稼いだ金は妻と子供に食い潰されるだけだ」
  • 「休みの日なんか出かけたってさ、人ゴミ見に行くようなもんだろ。人の密度で暑いのがますます暑くなるし、クーラーの効いた事務所で仕事してた方がよっぽどマシだぞ」
  • 「知ってますか、花火の赤い色はストロンチウム。黄色はナトリウムの炎色反応なんですよ、それで」
  • 「寅さんのおいちゃんの役者言えますか?僕はすべて言えます」
  • 「結婚なんかしてみろ、親や親戚との付き合いが単純計算で倍に増えるんだ。 自分の親だけでも面倒なのに」
  • 「俺はな、他人を家に持ち込まない主義なんだ」
  • 「これ作ったんだよ。タイタニックの400分の1のスケールだ。普通はさ、その船体の部分が黒なんだよ。これはさ、黒95%、茶色3%、青2%を混ぜて作ったオリジナルブレンドカラーにしてやったんだよ。海外から取り寄せたんだぞ」
  • 自己実現っていうのはね、自分の中だけで完結することもあるんですよ」
  • 「花柄はな、俺のこの世で嫌いなトップ5に入るんだよ!」

ほかにも、多種多様な名言を残した桑野信介氏だが、やはり演じる阿部寛の演技あってこその味だ。
不惑街道を突っ走る俺にとっては、「ブラボー!」と言いたくなる言葉ばかりだ。
何故なら、俺自身も同じような言葉を吐いた経験が数限りなくあった。
どうも、独身男というのは似たような思考、信条に陥るらしい。
その経験から言うが、実生活でこのような言葉を吐くことは対人関係を著しく損なうリスクがある。
従って、用法・用量を守って慎重にご使用願いたい。
ドラマの結末については、ネタバレになるのでここでは言及しないが、再放送してくんないかなあ?
まあ、完全な形での再放送が絶望的なことは皆さまご存知だろう。
やはりDVD-BOX奮発して買うしかないのかなあ?