リフレクソロジーとマッサージはどう違うのか?
肩こりや手足の張りなどで、体がだるい今日この頃だ。
不惑も後半にさしかかり、決して節制しているとはいえない生活スタイルも体に負担をかけているのは想像に難くない。
というわけで、たまに近所のリフレクソロジー店へ通っている。
ところで、「今さら何を」レベルの素朴な疑問が俺の粗末な脳みそを支配し始めた。
そもそも「リフレクソロジー」と「マッサージ」とはどう違うのだろうか?
一見すると、両方とも体の部位を押すという点ではほとんど区別がつかない。
どこがどう違うのか?
この際だから、ブログのネタ作りも兼ねて調べてみた。
リフレクソロジーとは?
まず、「リフレクソロジー」について調べてみた。
発祥はアメリカらしい。
足の特定の部位が体の臓器に関連していることから、この足の部位を押せば体の
疲労を改善するという考え方に基づき、一般に広まった。
この足の特定の部位を「内臓反射区」と言うそうである。
リフレクソロジー店で施術を受けた際に、この言葉で説明を受けた方も多いことだろう。
定義について、Wikipediaを参照してみた。
リフレクソロジー(英: reflexology)とは、反射療法とも呼ばれ、主に足の裏(手の平などを含む場合もある)の特定部位を押せば体の特定部位に変化が起こるという考えに基づき、疲労の改善などをはかる療法である。
語源は、reflex(反射)と-ology(学や論の意味を表す名詞を作る接尾辞)を合わせた造語であるとの説が有力。
現在では疲れ切った現代人の「癒やし」として、リーズナブルな料金と落ち着ける雰囲気、親切な従業員の施術をセールスポイントに店舗がしのぎを削っている。
マッサージとは?
それに対して、マッサージとはヨーロッパ発祥らしい。
16世紀の後半、フランスでマッサージの効力が認められ、医療行為として普及するに至ったとある。
Wikipediaによれば、以下のとおり定義されている。
マッサージ(仏: massage)は、皮膚に求心的に施術することにより主に静脈系血液循環の改善やリンパ循環の改善を目的にした手技療法である。
うーむ、これではあまりにも漠然とし過ぎている。というわけで、さらに突っ込んで違いを調べてみた。
マッサージは厳密には指先などの末梢部から心臓に向かって施術を行う(按摩の施術はその逆となる)
ということだ。
法令での区別は?
そんでもって、法令ではどういう区別がなされているのか?
両者とも「医業類似行為」にあたるとされている。
つまり、医師の専門的知識、技能がなくても可能な施術行為ということだ。あくまでも治療ではない。治療とは、医師として認められた者のみが行う医療行為を言うらしい。
一般には「治療」とはマッサージ等も含めて広めにとらえがちだが、法令では人体への影響も考慮して、狭く解釈されている。
この「医業類似行為」にも法で認められた行為と法に基づかない行為の2種あるのだ。
マッサージは前者、リフレクソロジーは後者に該当するらしい。
マッサージは法制で有資格者でないとだめだが、リフレクソロジーは未法制でその限りりではない。しかし、施術行為もマッサージとリフレクソロジーは大同小異なので要注意。落とし穴になりやすい点が多々含まれており、業界でも注意喚起を行っている。
まとめ
つまり、俺が最終整理してみたところでは、
- 「マッサージ」は末梢部から心臓に向けて「線」で施術するという行為。血液やリンパの循環を改善するのが目的。
- 「リフレクソロジー」とは、体の特定部位を「面」で施術するという行為。体のリフレッシュなど「癒やし」の側面が強い。
- 両者とも「医療行為」(=治療)ではなく、あくまで「医業類似行為」(=施術)。だから、治療をうたいこんだり、誇大宣伝したりすればアウト。
- マッサージは法で認められた医業類似行為だが、リフレクソロジーは法に基づかない医業類似行為にあたる。
といったところだ。
あくまで、ネットで調べた一夜漬け程度の整理だから、整理が浅いところはご容赦願いたい。
さあ、また近いうちに近所のリフレクソロジー店へ癒やされに行って来よう。